バイクを盗まれた経験はありますか?
警察庁によると年間約30,000件も盗難被害があるそうです。
そう、盗難被害は身近な事件であり、残念ながらバイクは盗まれるものだと覚悟する必要があります。
窃盗犯には、物色型からターゲット型まで色々なタイプの犯人がいて、それぞれ特徴があります。このサイトでは、ただ盗難防止グッズを紹介するだけではなく、窃盗犯の心理や行動を知り、私たちがいかにバイクを盗まれないようにするにはどうしたら良いかをご紹介します。
本当に盗まれたくない方は是非ご覧ください。
バイクは1分あれば盗まれる!本気で盗まれたくない人がやっていること
まずはこちらの動画をご覧ください。
車が駐輪場に入ってから盗み出すまで約1分07秒です・・・・・・。
1分ですよ!?
本当にあっという間に持って行かれます。
これは決して特殊なケースではありません。
実際、窃盗犯がバイクを盗みだすのに要する時間はおよそ3分以内です。
いくらセキュリティを施しても狙われたら盗まれるリスクはグンっと高まります。
それではどのように対策すれば狙われないのか?

盗難防止対策1:盗難されないための行動や考え方
まず、大切な愛車を本当に盗まれないようにするには、日ごろの行動や考え方に気を付ける必要があります。
そしてどんな盗難防止グッズより効果的なのは、存在がバレないことです。
当たり前じゃん。と思うかも知れませんがコレが出来ていない人が多い気がします。
基本的な3原則はコチラ、
- 同じルートは使用しない
- SNSにむやみにあげない(投稿しない)
- ツーリング先で住まいを教えない
盗難防止対策1-1:同じルートは使用しない
あなたは自宅からツーリングに出かけて帰ってくるまで、いつも同じルートを使用していませんか?
これは大変危険です。
まして帰り道にいつものスタンドで給油。なんて危ない事はまさかしていませんよね?
窃盗犯というのは本当に身近に存在しているのです。そして常に獲物を探しています。
もしあなたのバイクが窃盗犯が狙っている車種だったら間違いなく後をつけられるでしょう。そう自宅の駐輪場まで。恐ろしいですよね?知らず知らずに自宅の保管場所がバレていたら。
著者はホンダ車のビンテージバイクが好きでCB750Four(K0)等を所有しておりましたが、ツーリング帰りに何度もあとをつけられる経験をしました。
盗難対策:同じルートは避ける。自宅付近では常に後ろを確認してから帰宅。
ツーリングの帰り道は、自宅付近に着いたら必ず後方確認をして追尾車がいない事をミラーで確認してから自宅へ向かうこと。もし怪しい車両がついてきてたら、そのまま自宅を通り過ぎてやり過ごす。
盗難防止対策1-2:SNSなどにむやみにあげない(投稿しない)
ツイッターやフェイスブックなどのSNSで交流を深めるのは良いことですが、自宅で撮った画像を投稿している人をよく見かけます。しかも盗難されるリスクが高い車種にも関わらず。窃盗犯はこれらのSNSを駆使して獲物を物色しているので、自分から居場所を教えているようなものです。
もちろんバイク仲間で共感したい気持ちも分かりますが手元にあっての愛車ですよね。気をつけましょう。
盗難対策:原則自宅や近所の画像は投稿しない。載せるならツーリング先の背景で。
盗難防止対策1-3:ツーリング先で自宅を教えない
昔、ヨンフォアと言うバイクに乗っていた時の事ですが、ある時ツーリング先で60歳手前位の男性に話しかけられました。とてもヨンフォアに思い入れがあるという事で悪い人に見えなかったのでバイクの話しをしました。20分位の談笑を終え、その男性が最後に一言、
『もし私が窃盗犯だったらあなたのバイクは盗まれていたかもしれませんよ』と冗談で言われました。
正直ゾッとしました。
つまり知らず知らずに私の情報が抜き取られていたのです。
『○○ナンバーですが、どちらから来られたのですか?』
『あ~□□あたりのところですか?』などと巧みに住居情報を抜き取られていたのです。
私は、話が弾んでいたので油断をしていたのでしょう。それに古いバイクに乗っているとよく知らない人から話を掛けられていたので、危機感が薄れていたのかもしれません。
いくら話が合ったとしても自宅に繋がるような会話は避けて下さい。
盗難対策:年齢問わず知らない人には個人情報は教えない
実は、その男性はこの手口で被害に合われたようで、私にも同様の被害にあって欲しくないからと教えてくれたのでした。これも手口だったりして・・。
本当に盗られないようにするには、盗難グッズを施すだけではダメということです。
いちいち警戒なんてめんどくさいよ。とか言わずにやりましょう。慣れれば習慣になります。めんどくさいなんて思わなくなります。そしてこれら基本的な考え方や行動は盗難を未然に防ぐことができる大切なことです。
盗難防止対策2:窃盗犯の心理を知る
冒頭にも書きましたが窃盗犯のタイプには、
- 物色型
- ターゲット型
の2タイプが存在します。
盗難防止対策2-1:物色型窃盗犯
このタイプは、特定のターゲット車種を狙うのではなく、車などで住宅街などをグルグルと物色しながら獲物を狙う物色型窃盗犯です。
ターゲットの車種が決まっていないので、盗みやすい場所に停めてあるバイクならすぐ狙ってきます。
そして盗んだバイクはオークションなどで部品取り等として売られてしまいます。
とにかく盗みやすいバイクがあればすぐ持っていかれるので、このようなタイプへの対策はバレないようにするのが基本です。
バレないようにするには?
基本的に自宅アパートなどに停める場合は、外側から見えないようにするのが鉄則です。
- 道路から見えない位置への駐車
- バイクカバーは絶対
- 前輪を入り口の反対側に向ける
*前輪を入り口とは反対側に停める理由は、バイクが入り口方面に向いているとロックを破壊後に手押しでスムーズに運び出せてしまうからです。また、タイヤの下にスケボーを置いてロック解除しなくても運びだす手口もあります。これらの手口に効果的な対策は、前輪を入り口の反対側に向けるという方法なのです。
窃盗犯はとにかく時間が掛るのを嫌います。少しでも盗みに要する時間を稼ぐこともひとつの予防になります。
また、何度も言うようにバイクの存在がバレないようにすることが大事です。
バイクカバーを掛けカモフラージュするのは基本中の基本。
カバーの選択については、「防水」「耐熱」「厚手」の3点は抑えて購入する事をお勧めします。
なぜなら、むかし近所でバイクを盗もうとしたけど盗めなくて腹いせに放火するという事件がありました。放火魔対策にもなりますので耐熱性も気にして下さい。
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盗難防止対策2-2:ターゲット型窃盗犯
こちらは特定のバイクを狙う窃盗犯です。
私は、たぶんこちらのタイプの窃盗犯に目をつけられてたでしょう。
こちらのタイプの犯人は、カワサキのZ系やホンダCBXなどのいわゆる絶版車やハーレーなどをターゲットにしている窃盗犯です。
いわゆるプロやセミプロの窃盗団です。
屋内に保管していても狙われたら危険です。
何度も言いますが自宅がバレ無いようにすることが”最大の盗難防止”に効果があります。
盗難防止対策3:盗難防止には何が効果的なの?
いくら気をつけていても、バレてしまうこともあります。その時は盗難グッズに頼るしかありません。
盗難グッズもただ施すだけじゃなく、効果的な取り付け方をしなければ効果が薄れてしまいます。
- ロックは必ず後輪へ
- そして必ず地球ロック
タイヤチェーンなどのロックをする際は、前後にすることが望ましいですが一つしかない場合は後輪に掛けましょう。
理由は次の通り。
チェーン系のロックは、油圧カッターで簡単に切られてしまいます。
しかし、切ることが出来ない時はタイヤを外して盗むという行動にでることもあります。
この場合、前輪と後輪では後輪を外す方が時間も手間も掛りますので後輪にロックを掛ける事が効果的な施錠方法です。ただ可能ならフレームに入れてかけるのが一番良いポジションです。チェーンロック等は極力アラーム付きがオススメです。窃盗犯が一番嫌うのは光と音です。とくに警告音に関しては最も威力がある盗難防止装置です。何度も言いますが簡単に盗ませてはいけません。
そして、盗難防止アイテムは決して安い物ではありません。
しかし、もし盗まれた時の被害を考えた上でご検討下さい。
盗まれてから『あ”~もっとしっかりしたのを買っておけば・・』
なんて後悔しないように万全の対策を施しましょう。
そして、必ず地球ロックしてください。
もう一度言います、
バイクは必ず地球と繋ぎましょう。
地球ロックは効果的な対策ですので必ずやって下さい。
あとは、バッテリーのマイナスを外しておくとか、自分なりの防衛手段を考えてみて下さい。
盗難防止対策4:もしバイクが盗難されたら?
どんなにセキュリティーを頑丈にしても盗まれてしまう事があります。
もちろんその時に後悔しないように、更なる対策をしておきましょう。
現代のテクノロジーを駆使します。
そうですGPSです。
盗まれてしまっても発見が早ければ居場所を特定することができます。
ホームセキュリティでお馴染みのココセコムさんで位置情報と現場への急行サービスがあるようです。基準料金は月額900円(2019年時点)です。お財布に優しいですね。
このような最新の技術は頼るべきです。
ただ、窃盗犯もGPSが付いていないか確認すると思いますので、盗難早期発見のため定期的に盗まれていないかチェックすることも忘れないでくださいね。
盗難防止対策4:もしもに備えて盗難保険
未検挙率は80%以上というデータからすると、一度盗まれたバイクはほぼ戻ってくることは無いです。考えたくないけど、盗まれてしまった時のこともきちんと考えておく事がトータル的な自分への補償です。
既婚者ライダーは、盗難保険まではお財布事情によりちょっと。。。という方もいるかもしれませんが、”もしも”が“現実”になる可能性はそう低くはありません。
以上がバイクを盗難させないようする対策です。
筆者は昔、CB750Four (K0)という1970年初頭に作られた古いバイクに乗っていました。
その他にもホンダのバイクを多数所有しオートバイライフを楽しんできました。
現在は、諸事情によりモンキーだけになってしまいましたが、過去には盗難被害にも遭ったり、未遂に終わったり色々経験しました。
盗まれた時は、絶望感、喪失感、怒りや様々な感情でしばらくは耐えがたい日々を暮らすこととなります。
バイクは、ライダーを非日常へと導いてくれて、同じ価値観の仲間と感動を共感できて、自然を肌で感じる事ができて、何より日々の気持ちを豊かにしてくれるとても素晴らしい相棒です。
でもそれは、ライダーとして安全性や法令をきちんと守り、そしてバイクを窃盗犯の魔の手から守ることが出来て初めて成り立つものでしょう。
みなさんが素敵なオートバイライフをおくれるよう願っております。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、お気をつけて!

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